20代の頃に世界放浪の旅をしていた時、各国で赤痢、マラリア、原因不明の全身の痛みなど様々な病気を経験しました。
当時私が訪ねた国々には日本のような病院や薬はなく、あったのは現地の人たちが通う現地の治療院のみでした。
インドではゴマ油に体を浸すアーユルヴェーダ、チベットでは密教儀式さながらのチベット医学、中国奥地では気功と健康体操によって完治されました。それが数千年の歴史をもつ伝統療法と呼ばれるものとの出会いでした。
その身体への効果と精神的な高揚感を体験して「自分も出来るようになってみたい」と、その道に進みました。
その後アジア各国で体験したり勉強したり、中国の大学に留学して本格的に東洋医学を学ぶこと数年。
帰国後、学んだ技術を実践しようと意気込んで僅かなお金で「フットセラピー」第1号店をオープンさせました。
しかし当時はまだアーユルヴェーダやリフレクソロジーと言っても知る人も少なく、健康マッサージ=按摩さん、美容=エステというイメージが定着していました。(そしてインド医学や中国療法はとても怪しまれていました・・・。)
東洋医学やアジアの伝統療法の奥深さ、その効果を知っていただこうとご来店いただいたお客様ひとり一人に足と身体の関係を詳しくご説明させていただいた記憶があります。オープンから2年ほどは毎日開店から閉店まで、わたしはお店で施術し続けました。(その数数千人にもなります) そして留学して勉強しただけでは決して分からなかったことを、多くのお客様に接してはじめて私自身が身体と心で学ぶことができました。
今後の世界や社会がどのようになってゆくのか全く分かりません。
問題も今より多くなり、誰もが望む生活ができなくなるのかもしれません。
ただ私が若き日に出会った、日本の基準では裕福とはいえない国々の人達は、皆一様に明るく元気に人生を楽しんで幸せそうでした。
何が幸せのモノサシなのか。
放浪中にガンジス河のほとりで出会った仙人(本物!)が私に話しかけくれた言葉があります。
「ガンジスはライトな方向に向かっている。河の水が流れれば必ず何かにぶつかりもするし、まっすぐには流れない。
君の人生も様々なものにぶつかる。しかし必ずライトな方向に向かっている。その源泉はエネルギーでありスピリットだよ」と。
健康の常識を変え、会社の常識を変えてゆく。
新しい価値観を創りだすチームであり続けたいと思っています。
代表 猪原 敦
- 1990年 中国留学時代
- 1993年 インド修行で先生と
- 1997年 サロン第1号店
- 2006年 師匠の黄先生と再会